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安倍晋三元総理死亡、応援演説中に銃撃|山上徹也容疑者(41)を逮捕!

日本の凶悪事件

安倍晋三元総理銃撃事件

ドクターヘリで搬送される安倍晋三元総理
ドクターヘリで搬送される安倍晋三元総理

2022年7月8日午前11時半頃、元総理大臣の安倍晋三氏(67)が奈良県・大和西大寺駅前で応援演説中に銃撃された。安倍元総理はドクターヘリで搬送されたが、搬送先の病院で午後5時3分に死亡が確認された。
狙撃したのは山上徹也容疑者(41)。午前11時32分に現行犯逮捕された。

事件データ

容疑者山上徹也(41)現行犯逮捕
犯行種別殺人事件
犯行日時2022年7月8日・午前11時半頃
犯行場所奈良県・大和西大寺駅前
被害者元総理大臣・安倍晋三死亡
犯行動機恨みのある宗教団体と関係がある安倍元総理を狙った

事件の経緯

安倍晋三元総理を殺害した山上徹也容疑者
安倍晋三元総理を殺害した山上徹也容疑者

2022年7月8日午前11時半頃、奈良県・大和西大寺駅前で選挙の応援演説を始めた安倍元総理(67)のすぐそばで、2度にわたり爆発音が起きた。そして、その直後に安倍元総理は倒れた。

目撃者の証言によると、音は銃を連想する「バン、バン」ではなく「ボカン、ボカン」という爆発音で、群衆は何が起こったのかわからない状態だったという。

SPが取り押さえたのは、奈良県在住の山上徹也容疑者(41)。山上容疑者は手製の銃で安倍元総理を狙撃し、2発目が左胸に命中したとみられている。
山上は午前11時32分に現行犯逮捕された。

安倍元総理の背後にいる山上徹也容疑者
安倍元総理の背後にいる山上徹也容疑者

犯行直前、安倍元総理の背後に位置する場所で、ショルダーバッグをたすき掛けにした山上容疑者の姿がカメラに収められていた。演説開始から約1分後、この場所から発砲場所に移動している。

発砲時の安倍氏と山上容疑者の距離は5~10mほど。犯行時の山上は、特に大声をあげたりしていなかったことが目撃証言からわかっている。

犯行に使われたのは手製の銃とみられ、発砲は2回。2回目の銃撃のあと、安倍元総理は倒れた。インターネットの履歴には、「武器製造サイト」の閲覧履歴があった。銃は去年の春ごろから作り始め、今年の春に完成したという。

銃の大きさは長さ約40cm、高さ約20cmと発表されている。

安倍晋三元総理銃撃事件
銃弾に倒れた安倍元総理

午前11時31分に奈良市消防局に通報があり、午前11時36分にドクターヘリを要請。
ドクターヘリは午後0時13分に離陸し、0時20分に搬送先の奈良県立医科大学病院(橿原市)に到着した。

安倍元総理は首と胸から出血し、心肺停止の状態で病院に搬送されたが、午後5時3分に死亡が確認された。病院による記者会見では、「弾丸が心臓の血管を傷つけた」ことを明らかにしたが、体内から弾丸は発見されなかったという。

病院では出血点を探して止血するという処置が行われ、4時間半にわたり100単位以上の輸血をしたが蘇生には至らなかった。(輸血1単位は200ml)

犯行当日の午後5時過ぎには、山上容疑者の自宅マンション(8階)に捜査関係者が家宅捜索に入った。爆発物がある危険性を考え、頑丈なヘルメットや防弾チョッキを身につけるなどの重装備だったという。部屋からは拳銃のようなもの数丁が押収されている。

逮捕後の供述

山上徹也容疑者の自宅マンション/安倍晋三元総理銃撃事件
山上徹也容疑者の自宅マンション前(奈良市大宮町3丁目)

山上容疑者は奈良県警の調べに対し、「爆弾を作ろうと思ったが、ピンポイントで狙える爆弾がつくれなかったので銃をつくった。無関係の一般人を巻き込みたくなかった」という内容の供述をしている。

「7日の早朝に宗教団体の施設を撃った」と供述していることから、これが試射であったとみられる。施設を撃ったあと、夜には岡山の演説会場に足を運んだが、警備の厳しさから襲撃を断念。
そして、急遽決まった8日の奈良の応援演説の場で事件を起こした。

山上徹也容疑者・銃撃の瞬間
山上徹也容疑者・銃撃の瞬間
犯行に使用された手製の銃
犯行に使用された手製の銃

犯行に使用した自作の銃について、「一度に6発の弾丸が発射される、散弾銃のような仕組み」、「銃弾も自作した」と供述していることも判明。金属製の筒2本に各6発の弾丸が込められ、一度の発砲で1本の筒から全ての弾丸が飛び出す構造だった。

また、犯行動機については「特定の宗教団体(統一教会)に恨みがあり、その宗教団体と関係がある安倍元総理を狙って撃った」と供述している。この宗教団体に山上容疑者の母親がのめり込み、「多額の寄付をするなどして家庭生活がめちゃくちゃになった」のだという。

統一教会の創立者・文鮮明は、安倍氏の祖父・岸信介と協力して国際勝共連合をつくった関係で、統一教会は今も自民党の支援団体の一つである。
安倍氏は、統一教会の関連団体でビデオ演説を行っている。これは首相を辞任した安倍氏が、自民党の一議員として ”支援団体のイベントであいさつ” したに過ぎない。
山上容疑者はこの動画を見て「(統一教会と)関係が深い」と思い込んだ

安倍元首相を銃撃したことに対しては「殺そうと思って狙った」、「政治信条に対する恨みではない」と話している。

山上徹也容疑者の生い立ち

安倍元総理銃撃事件/少年時代の山上徹也
山上徹也の小学校時代(左)、中学校時代(中)、高校時代(右)

山上徹也容疑者(41)は三重県生まれ。家族は両親だが、父親と兄はすでに他界している。(兄は自殺)
父親は名門大学の工学部を卒業後、自分で建築会社を経営していて、比較的裕福な家庭だった。しかし、山上容疑者が5歳の頃に父親が急死。そこから残された家族の生活は一変する。

母親は統一教会にのめり込み、多額の寄付をするように。山上容疑者の祖父の死後、祖父の会社を母親が引き継いだが、その金も宗教団体に使い込んだ。
その結果、家族は食べるのにも困ることとなり、2002年、母親は自己破産している。

統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)の広報は、山上の母親が同会の信者であることを認めている。

小学生時代の友人とは、公園で遊んだりファミコンでマリオのゲームをしていたという。当時の友人によると、山上容疑者は母親に似ておとなしい性格。「こんな事件を起こすような人物には見えなかった」と証言する。

中学時代は、バスケットボール部に所属していた。厳しい練習にも弱音を吐かず、手を抜かなかった。3年生の時にはレギュラーで中心選手だったという。

1996年4月、県内屈指の名門進学高校である奈良県立郡山高等高校に進学。3年間応援団に所属したが、おとなしい性格だったという。高校を1999年3月に卒業後は専門学校に進んだ。その後、2002年~2005年頃までの約3年間、任期付きの海上自衛官として勤務していた。

任期付自衛官制度

任期付自衛官制度は、育児休業又は配偶者同行休業を取得する自衛官の代替要員として、その休業期間を上限として定められた期間、元自衛官などを採用することができる制度。
防衛庁関係者によれば「訓練で小銃の基本的な操作は学ぶ。銃の構造・扱い方・実弾射撃も行っている」とのこと。

取り押さえられる山上徹也容疑者

自衛隊を退職後は、2020年10月から今年5月までのおよそ1年半、人材派遣会社を通して京都府内でフォークリフトで荷物を運ぶ仕事をしていた。 会社の社長によると、「おとなしく内向的な性格で、当初は真面目に仕事をしていた」とのことだが、半年経った頃から仕事の手順などに文句を言ったり、同僚らの指摘に逆らうこともあったという。

4月頃から体調不良を理由に欠勤するようになり、5月15日付で退職した。その後は事件を起こすまで無職で、奈良市大宮町3丁目1-18のマンションで一人暮らしをしていた。

山上容疑者のマンションでは2~3年前に、管理会社から「工作の音がうるさいので、心当たりのある人はやめてほしい」といった内容の通達が住人にされていた。

なお、山上容疑者に犯罪歴は確認されていない。

SPの失態に各方面から厳しい声

山上徹也容疑者と安倍元総理・位置関係

本銃撃事件では、SPの失態が指摘されている。

1回目の銃撃では安倍元総理は無事に見えるが、その数秒後に発射された2回目の銃撃が安倍氏に命中した。SPの仕事は対象の要人を守ること。にもかかわらず最初の銃撃のあと、安倍元総理を護衛したり避難させたりといった行動がされていない
さらに2回目の銃撃のあと、対象要人(安倍元総理)から離れて容疑者を確保している。

こういった点に対し、「SPとしてどうなのか?」といった声が各方面からあがっている。このことについて9日夜、警護・警備を担当した奈良県警のトップ・鬼塚友章本部長は会見を行い、「警護・警備に関する問題があったことは否定できない」と話している。

SPの任務

SP(セキュリティー・ポリス)」の主な任務は、法律で決められた要人の身辺警備を行うことである。

SPが身辺警備を行う範囲は、警護の対象となる要人が「自宅を出てから、自宅に帰宅する」までの間。対象者が自宅にいる時や自宅の警護は、SPの管轄ではなくなり、公安警察や機動隊が警備を行う。

また、要人警護中に何らかの犯罪が起きた際、SPは要人警護以外の任務を行うことは原則ない。あくまでも要人警護が最優先であり、時には「要人以外を守ることが許されない」という厳しい一面もある。

山上徹也容疑者と安倍元総理・位置関係
背後の警備は手薄だった?

8日の「ミヤネ屋」で、元大阪府警刑事の中島正純氏は「警備というのは100点か0点かしかないんです。全ての警備を何事もなく終えたら100点満点、何か1つ問題があれば0点だということで、今回の警備は私は0点だと思いますね」と話した。その理由として、「後方の警備がまったく手薄だった」ことを指摘している。

元警視庁刑事の吉川祐二氏も「結果的に警備のミスとしか言えない」と体制の甘さを指摘。「銃撃以前に、至近距離の背後に入られた時点で警護は失敗だ」と語った。

安倍晋三元総理銃撃事件

米民間警備会社・ボムベースのCEOも次のように話す。「容疑者が近付いてきて銃を構えるところ、恐らく1秒か2秒だと思うが、十分時間があったはずなのに誰も動いていない。誰もだ。銃口と安倍氏の間に入ることはできたはず。映画のように簡単ではないと思うかもしれないが、少なくとも攻撃の邪魔はできた」
「警察官全員が容疑者の方に向かって走っている。こんなに大勢はいらない。容疑者はすでに取り押さえられている。この部分だけを見ると、さらに起きるかもしれない攻撃を警戒していない。これは最大のミスだろう」

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