「茨城少年リンチ殺人事件」の概要
2000年5月4日午前0時30分頃、藤井大樹さん(当時17歳)は交際していた女性とともに牛久市中央のスーパーマーケット駐車場に来た。2人が自動販売機のジュースを買っていると、突然4人組の男に襲われてしまう。藤井さんは非常階段に連れ込まれ、30分間も暴行を受けた結果、意識不明のまま9日後に死亡した。そのまま未解決となったこの事件、警察は18年経ってようやく犯人グループの防犯カメラ映像を公開したが、あまりに遅すぎたのか、いまだ解決には至っていない。
事件データ
容疑者 | 4人組の男 |
犯行種別 | 強盗殺人事件 |
犯行日 | 2000年5月4日 |
犯行場所 | 茨城県牛久市中央3丁目 スーパー駐車場内 |
被害者数 | 1人死亡 |
動機 | 不明 |
事件の経緯
2000年5月4日午前0時30分頃、藤井大樹さん(当時17歳)は交際していた女性と牛久市中央3丁目のスーパーマーケット「マルヤ」の駐車場で、4人組の男に襲われた。藤井さんは数か月前まで高校生だったが、このころは土木作業員をしていた。
藤井さんと女性は自動販売機のジュースを買っていたところを、突然4人組にからまれたという。女性は犯人グループのひとりに羽交い絞めで拘束され、藤井さんはスーパーの非常階段に連れて行かれた。
藤井さんは女性の身を案じてか、無抵抗のままおよそ30分間も暴行を受け続けた。4人が暴行に集中している隙をみて、女性が119番通報。4人は藤井さんの財布から所持金数千円を奪い、その場から逃走した。
搬送される際、頭部を中心に暴行を受けた藤井さんは、顔が約2倍に膨れ上がっていてすでに意識がなかった。そして、そのまま意識が戻ることなく、9日後の5月13日午前1時頃に死亡した。
事件は未解決のまま
この日(正確には5月3日)、茨城県牛久市では「うしく鯉まつり」が開催され、近辺はいつにもまして賑わっていた。ゴールデンウイーク中ということもあり、祭りが終わった深夜になっても多くの若者たちが街に出ていた。事件現場となったスーパーは、祭りの会場(市役所隣の公園)のすぐ裏手と言ってもいい立地で、徒歩でわずか200mほどの距離だった。
警察は、現場から約2km離れたコンビニの防犯カメラ映像から4人組を特定し、女性の証言も合わせて似顔絵を作成。2000年9月に公開したが有力な情報は得られなかった。
この時、映像を公開しなかったのは、4人組が未成年の可能性があったためと言われている。また、警察は当初「祭りの日によくある、若者同士の喧嘩」と捉えていた節もあった。そんな、さまざまな事情から、事件は迷宮入りすることとなった。
そして事件から17年後となる2016年11月、茨城県警は重要参考人の男性4人の静止画を公開。さらに翌年(2017年)5月2日には、4人組の動画も公開した。だが、長い年月で風貌が変わっていることは間違いなく、現在まで捜査に進展はみられない。
重要参考人の4人
- 茨城県竜ケ崎警察署:0297-62-0110
- 茨城県警察本部捜査第一課:029-301-0110
- メールによる情報提供 keikeisou@pref.ibaraki.lg.jp
- 身長:175cm位
- 体格:やせ型
- 頭髪:やや長め
- 服装:黒色パーカー、茶色ズボン
- 身長:165cm位
- 体格:中肉
- 頭髪:坊主に近い短い髪
- 服装:白色トレーナー、黒色ズボン
- 身長:170cm位
- 体格:中肉
- 頭髪:ぼっちゃん刈り風
- 上衣:灰色トレーナー、青色ジーンズ
- その他:眼鏡使用
- 身長:175cm位
- 体格:やせ型
- 頭髪:パーマ風の茶髪
- 上衣:黒色トレーナー、茶色ズボン