【放火は重罪】死刑が確定した放火殺人事件【4選】

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事件まとめ
画像はイメージです

放火は重罪です。人がいる建物への放火は「死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する」となっていて、放火がいかに重い罪なのかがわかります。
たとえ殺すつもりはなくても、放火によって複数人が死亡した場合は死刑判決となる可能性が高い犯罪です。
ここに紹介する4つの事件は、あまりにも身勝手な理由で放火殺人を起こし、死刑判決が下されたものです。なお、他の方法で殺害したあと、証拠隠滅目的で放火した事件は対象外です。

1.武富士弘前支店・強盗放火殺人事件

小林光弘

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2001年5月7日「武富士弘前支店」にて強盗放火殺人事件が発生した。

午前10時45分頃、入店してきた水色のツナギの男がいきなりガソリンをまき、火を付けると脅して金を要求。支店長はこれを拒み110番通報したため、焦った犯人はまいたガソリンに火をつけ逃走した。

店は一瞬ですさまじい炎に包まれ、逃げられなかった5人が死亡。かろうじて4人が助かったが、重傷を負った。

目撃証言から車種が割り出され、似顔絵も作成された。また、ほとんど全焼した店舗からわずかながら証拠品がみつかり、これらの手掛かりから小林光弘(当時43)が逮捕された。

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小林は、競輪などのギャンブルにより借金をくり返し、親に何度も救済してもらっていた。しかし、借金してギャンブルする習慣は治らず、返済に困っての犯行だった。

犯行後、テレビ局や新聞社に声明を出して捜査をかく乱しようとしたり、「金を出さなかった店が悪い」と言ってのけるなど、反省や後悔はまったくなかった

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2007年3月27日、小林光弘の死刑が確定。その後、3回の再審請求を試みたが、2014年に死刑が執行された。

2.大阪個室ビデオ店放火事件

小川和弘
小川和弘

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2008年10月1日午前3時頃、大阪市の個室ビデオ店「キャッツなんば店」にて火災が発生。通報を受けて消防隊が急行し、消火作業を開始した。

消火は午前5時過ぎまで続けられてなんとか鎮火。しかし現場からは、急性一酸化炭素中毒などで死亡した16人の遺体が見つかった。

客のいる個室エリアからは出入口が1か所しかなく、火元付近から奥のほうにいた人は、全員逃げることができなかったのだ。

警察は、出火時に怪しい行動をしていた客のことを店員から伝えられ、警察はその男に話を聞いた。その男は小川和弘(当時46)で、放火を認めるような発言があったことから連行されることになった。

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小川は当初、「人生が嫌になって死のうと思い、火をつけた」と犯行を認めたものの、取り調べが進むにつれ否認に転じた。公判中は一貫して否認していたが、2014年3月6日に死刑が確定している。
現在は再審請求をくり返しながら、大阪拘置所に収監されている。

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この事件は、2019年の「京都アニメーション放火殺人事件」が起こるまでは、死亡者数が最も多い放火事件だった。(京アニ事件は36人死亡)

3.大阪此花区パチンコ店放火殺人事件

高見素直

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2009年7月5日、この日は日曜日で、大阪市此花区のパチンコ店「cross-ニコニコ」も多くの客で賑わっていた。

午後4時10分頃、大通りに面した出入り口から青いバケツを持った男が入ってくる。男はバケツに入ったガソリンを床に撒いて火をつけて逃走。火は瞬く間に広がり、たくさんの人が逃げ遅れた。

この火災で、客4人と従業員女性1人の計5人が死亡、19人が重軽傷を負った。なお、店にスプリンクラーは設置されていなかった。

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翌日、山口県警岩国警察署に高見素直(41)が自首してきたため逮捕された。

取り調べで高見は、意味の通らない供述をくり返した。彼の言う犯行動機は、幻聴の女「みひ」と、それに加担する世間の人に復讐するためだという。

高見は覚せい剤の後遺症による精神病を患っており、10年ほど前からこの「みひ」の嫌がらせによって、仕事が続けられないなど「人生がうまくいかない」と主張。そのため、高見は消費者金融などからの借入れが数百万円あり、その返済をすることができずに嫌気がさしていたとも話した。

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裁判では精神鑑定が行われ、彼は統合失調症と診断された。しかし裁判長は、統合失調症による妄想はあったことは認めつつも、「物事の善悪を判断して行動する能力は、著しく減退してはいなかった」と、高見に刑事責任能力があったと認定。2016年1月19日、高見素直の死刑が確定した。

彼は現在、大阪拘置所に収監されている。

4.館山市一家4人放火殺人事件

館山市一家4人放火殺人事件
高尾康司(当時40歳)

”一時の気の迷い” の放火ではなく、この事件の犯人は「筋金入りの放火魔」である。

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高尾康司(当時40歳)は、1993年頃からストレス解消のために放火するようになり、その件数は判明しているだけでも20件を超える。彼の抱えるストレスは、収入が減ったこと、にもかかわらず酒やパチンコで借金を重ねたこと、職場の不満などだった。

2003年12月18日午前3時前、居酒屋帰りの高尾は、これまでのように「イライラした気分を鎮めよう」と、民家の玄関先に置かれた新聞紙の束に火を点けた

この日は強い西風が吹いていたこともあり、火は瞬く間に燃え上がり、短時間で家を全焼させた。その結果、この家の住人4人が焼死する大惨事となった。

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その約3時間後、トラックを運転していた高尾は、飲酒運転特有のフラフラ運転を見つかり、館山警察署員により調べられた。その際、高尾の着衣に燃えた跡のような穴があったり、体から焦げ臭いにおいがしたため問い詰めたところ、高尾は放火したことを認める供述をした。

その後の取り調べで、高尾が常習的に放火をしていたことが判明し、その中には未解決だった6年前の放火殺人事件が含まれることもわかった。高尾は1998年2月11日未明、閉店後のキャバレーに放火して全焼させていたが、この火災では店の従業員男性ひとりが焼死していた。

裁判では殺意を否認し、弁護人も「放火自体が目的で、火が建物に燃え移るのを見たいだけ」と主張したが、「未必の故意」による殺人罪の成立が認定され、死刑確定となった。

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現在、高尾は東京拘置所に収監中である。

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