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【3選】獄中死した死刑囚|執行されずに死ぬのはラッキー?

獄中死事件まとめ

死刑が確定しても、刑の執行はすぐには行われません。

法律では、特別な理由のない限り、確定から6か月以内に執行することになっています。しかし、いろいろな事情(?)のため、実際には平均8~10年後に執行されているのが現状です。

そのため、執行までの間に拘置所で死亡する死刑囚も意外と多いです。
ここでは、刑が執行されることなく拘置所で”天寿を全う”した死刑囚について紹介します。

 

「執行されずに死ねるなんてラッキー」と思う人がいる一方で「毎朝、死刑執行のお呼びがかかる恐怖に、何年も怯えること自体が”刑”になっている」という意見もあります。そんな死刑について詳しく知りたい方は、こちらをごらんください。

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1.関根元【埼玉愛犬家連続殺人事件】

埼玉愛犬家殺人事件・関根元
シベリアンハスキーのブームを作った関根元

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東京拘置所に収監されていた死刑囚・関根元は、2017年3月27日早朝、病死した。(享年75歳)死刑確定から約8年後のことだった。
関根は前年の2016年1月、拘置所内で心臓発作を起こし、外部の病院に救急搬送され治療していた。

関根は判明しているだけで3件の事件で4人を殺害している。
犬の繁殖・販売業をしていた関根は、バブル期はかなり儲かっていたものの、バブル崩壊とともに経営は傾き、多額の借金を抱えてしまう。
そのため、あくどい商売に手を染めるようになる。子犬が産まれたら高額で買い取るという約束で、つがいの犬を約1000万円という法外な値段で売り、生まれた子犬には病気だと難癖をつけて引き取りを拒否するのだ。そして、トラブルになった相手は、躊躇なく殺害する。

殺害方法は、犬の安楽死に使用する”硝酸ストリキニーネ”を、栄養ドリンクに混ぜるなどして飲ませる手口だった。この薬の作用は、中枢神経をマヒさせ、呼吸困難に陥って死亡に至らせる。遺体の処理は「ボディーを透明にする」という独自のもので、遺体はサイコロステーキほどのサイズに切断、骨は粉になるまで焼いて解体していたのだった。

関根は、ほかにも過去に3人を殺害したと自供しているが、これは証拠もなく立件できなかった。起訴された3件に関しても、最大の証拠である”遺体”はなく、捜査は困難を極めた。そのため、裁判は遺体の処理を手伝った共犯者・山崎永幸の証言をもとに行われた。
その結果、関根と妻の風間博子死刑、共犯の山崎には懲役3年が言い渡されている。

犯行日被害者動機
1993年4月20日産廃処理会社役員の川崎昭男さん(39歳)犬の売買をめぐる金銭トラブル
1993年7月21日暴力団組長代行の遠藤安亘(51歳)
遠藤の運転手・和久井奨(21歳)
川崎さん殺害を気付かれ、脅迫された
1993年8月26日従業員の母親・関口光江さん(54歳)犬の売買をめぐる金銭トラブル

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関根は、日本でシベリアンハスキー犬を流行らせた人物として、業界では有名だった。

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2.奥西勝【名張毒ぶどう酒事件】

名張ぶどう酒事件・奥西勝
裁判中の奥西勝

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43年もの間、死刑囚として獄中から冤罪を訴え続けた奥西勝。8度にわたる再審請求も実を結ばず、89歳でその生涯を閉じた。

この事件「名張ぶどう酒事件」は、1961年3月28日に起きた。当時の警察の捜査は、今にもまして杜撰なもので、「結論ありき」の捜査はそれに沿う証拠のみを採用していくスタイルだった。

この日、村の生活改善クラブの1年を締めくくる総会が行われ、そこでふるまわれた酒に農薬が仕込まれていたのだ。その酒とは、当時の女性に人気のあった「ぶどう酒」で、これを飲んだ女性17人のうち、5人が死亡した。

警察は、宴会が始まる前にぶどう酒の瓶に触った3人を割り出し、そのうちのひとり、奥西勝を犯人と断定するに至った。奥西には妻以外に愛人がいて、三角関係を清算するための犯行とみたのだ。さらに、時間的にも、ぶどう酒の瓶に農薬を入れることができたのは、奥西ひとりだけとして逮捕・起訴に持ち込んだ。

しかし、裁判では第一審で無罪を勝ち取る。裁判長は、ぶどう酒をめぐる「時間」に関する村人たちの証言が、ある時点から一斉に変わったことに疑問を呈し、これが警察の誘導によるものではないかと疑ったのだ。当初の証言なら、奥西以外にも容疑者は複数いたが、証言が変わったことで奥西以外に犯行は不可能となっていた。
検察側は、これを不服として控訴した。そして、二審では死刑、最高裁でも死刑が言い渡され、奥西の死刑は確定する。

奥西は、たったひとりで4回も再審請求をくり返すが、どれも棄却。しかし、その後支援者が現れ、第7次再審請求で初めてこれが認められる。再審開始に期待する奥西だったが、名古屋高検による異議が認められ、あえなく取り消されてしまう。これに気落ちしたのか、奥西は体調を崩し八王子医療刑務所へ移された。

その後、第9次再審請求中の2015年10月4日、奥西勝は八王子医療刑務所で死亡。享年89歳だった。
裁判は、奥西の妹が引き継いだが、2020年3月、高裁の要請で検察側が約15年ぶりに新たな証拠を開示する。それは、当時の裁判で採用された証言とは異なる内容の供述調書だった。
検察側は、奥西に有利な証言をあえて伏せて裁判を進めた可能性がある。

さらに弁護団は2020年10月、ぶどう酒瓶の封緘紙から製造時とは異なる”のり”の成分が、検出されたとする鑑定結果を提出。これは、事前に誰かが蓋を開け、毒を仕込んだことを示すものと主張している。

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犯人とされた奥西勝は死亡したが、裁判はまだ続いているのだ。

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3.小田島鐡男【マブチモーター社長宅殺人放火事件】

小田島鉄男

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マブチモーター社長宅殺人放火事件」で死刑となった小田島鐡男は、2017年9月17日に食道がんで死亡した。死刑確定から10年半が経っていた。(享年62歳)

小田島は16歳の時に、空腹に耐えられず食堂の食べ物を盗んだのをはじめに、犯行服役をくり返す日々だった。彼が服役した刑務所は、函館少年刑務所、札幌刑務所、釧路刑務所、甲府刑務所、府中刑務所、鹿児島刑務所、宮城刑務所、ざっと7か所もある。

宮城刑務所では11年服役したが、小田島はここで知り合った守田克実と、出所後に起こす事件の計画を立てていた。そして、出所後わずか1ヶ月半後にこの事件を起こし死刑となる。

この事件は、3件の殺人事件からなっているが、どの事件の被害者も小田島らとの面識はなかった。

犯行日事件名被害者
2002年8月5日マブチモーター社長宅殺人放火事件2人(社長の妻と娘)
2002年9月24日目黒区歯科医師強盗殺人事件1人(歯科医男性)
2002年11月21日我孫子市金券ショップ経営者妻殺害事件1人(経営者の妻)

マブチモーター社長宅殺人放火事件」では、宅配業者を装って侵入、家にいた社長夫人とその長女を絞殺し、現金や貴金属など、時価にして約966万円相当を奪った。その後、家に火をつけて逃走、火は、延べ約170平方メートルを半焼させた。

目黒区歯科医師強盗殺人事件」は、当時広く流通していたNTT職業別電話帳に広告を掲載していた歯科医に目を付け、「歯科医なら金を持っているはず」と考えての犯行だった。2人は診察を終え帰宅していた歯科医の71歳男性の左胸をナイフで刺し、とどめにタオルで首を絞めて殺害した。そして、現金約35万円・指輪1個を強奪した。

我孫子市金券ショップ経営者妻殺害事件」では、東京の神田にある金券ショップを狙う予定だったが、店の防犯設備を見てこれを断念、経営者の自宅を狙うことにした。当日は警察官を装って訪問、自宅にいた経営者の妻(65歳)を絞殺し、数百万円を奪った。

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東京拘置所に収監されていた小田島は、2017年1月、のどの不調を訴えたため検査したところ、食道がんと判明。本人が積極的な治療を望まなかったため、痛みを和らげるなどの措置をとっていたが、9月16日夜に容体が悪化、翌日に死亡した。

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