獄中死した死刑囚一覧(年齢順)
死刑囚 | 没 | 死因 | 収容 |
---|---|---|---|
石田富蔵 | 92 | 前立腺ガン | 東京 |
浜田武重 | 90 | 窒息死 | 福岡 |
奥西勝 | 89 | 肺炎 | 名古屋 |
高田和三郎 | 88 | 肺炎 | 東京 |
高橋和利 | 87 | 誤嚥性肺炎 | 東京 |
富山常喜 | 86 | 慢性腎不全 | 東京 |
片岡清 | 84 | 摂食障害等 | 広島 |
坂本春野 | 83 | 肝ガン | 大阪 |
荒井政男 | 82 | 敗血症 | 東京 |
窪田勇次 | 78 | 誤嚥性肺炎 | 札幌 |
岩森稔 | 76 | 心不全 | 東京 |
諸橋昭江 | 75 | 間質性肺炎 | 東京 |
関根元 | 75 | 多臓器不全 | 東京 |
小田島鐡男 | 74 | 食道ガン | 東京 |
綿引誠 | 74 | くも膜下出血 | 東京 |
迫康裕 | 73 | 急性肺炎 | 宮城 |
守田克実 | 73 | 肝がん、大腸がん | 東京 |
石橋栄治 | 72 | 肺炎 | 東京 |
高橋義博 | 71 | 急性冠症候群 | 東京 |
矢野治 | 71 | 自殺 | 東京 |
阿佐吉廣 | 70 | 間質性肺炎 | 東京 |
晴山広元 | 70 | 全身衰弱(ガン) | 札幌 |
澤地和夫 | 69 | 多臓器不全 | 東京 |
大道寺将司 | 68 | 多発性骨髄腫 | 東京 |
宇井錂次 | 68 | 胆管ガン | 大阪 |
大田賢治 | 67 | 肝不全 | 名古屋 |
熊谷昭孝 | 67 | 総胆管ガン | 仙台 |
沖倉和雄 | 66 | 脳腫瘍 | 東京 |
中山進 | 66 | 食道ガン | 大阪 |
手柴勝敏 | 66 | 小脳出血 | 福岡 |
永田洋子 | 65 | 多臓器不全 | 東京 |
田村正 | 62 | 肺ガン | 東京 |
山本開一 | 62 | 肝臓ガン | 東京 |
朴日光 | 62 | 肺炎 | 福岡 |
野崎浩 | 61 | 腎臓機能悪化 | 東京 |
松本昭弘 | 61 | 肺炎 | 名古屋 |
岡崎茂男 | 60 | 誤嚥性肺炎 | 東京 |
伊藤稔 | 56 | 肝不全 | 名古屋 |
太田勝憲 | 55 | 自殺 | 札幌 |
上田美由紀 | 49 | 窒息死 | 広島 |
岩間俊彦 | 49 | 体調悪化(糖尿病) | 東京 |
上田大 | 33 | 体調悪化 | 名古屋 |
2020年代に獄中死(9人)
守田克実
【マブチモーター社長宅殺人放火事件】2002年
刑務所で知り合った小田島鐡男と共謀し、強盗目的で3件の殺人事件を犯した。(4人殺害)
2024年9月9日病死(73歳没)東京拘置所
守田死刑囚は2024年7月22日に収監されていた東京拘置所で入浴中に転倒し、頭を負傷した。検査を行ったところ、8月16日に転移性肝がん・大腸がんと診断され、病棟で緩和療法を受けていた。
しかし、9月9日に死亡が確認された。
窪田勇次
【北見市資産家夫婦殺人事件】1988年
保険外交員が不正な勧誘行為の発覚を防ぐため、契約者夫婦を殺害(2人殺害)
2023年9月23日病死(78歳没)札幌拘置支所
窪田死刑囚は、2023年7月に糖尿病や誤えん性肺炎などと診断され治療を受けていた。9月23日午前7時頃、札幌刑務所内の居室で苦しそうにしていたことから医師による救命措置を受けたが、およそ30分後の午前7時半頃、死亡が確認された。
死因は誤嚥性肺炎による呼吸不全。
岩間俊彦
【マニラ連続保険金殺人事件】2014年~2015年
知人男性と元同級生を保険金目的でフィリピンで殺害した。
2023年8月24日病死(49歳没)東京拘置所
岩間死刑囚には糖尿病の持病があり、投薬治療を続けていた。しかし2023年8月23日、手足の脱力感などを訴えたため、24日午前に医師の診察を受けたところ慢性腎不全と診断。午後から拘置所内の病棟に収容する準備を進めていたが、午後0時35分頃、収容されていた東京拘置所内であおむけになって倒れているところを刑務官が発見。救命処置を行ったが、午後3時20分頃に死亡が確認された。
上田美由紀
【鳥取連続不審死事件】2004年~2009年
交際した男性が次々と不審死。殺害を立証できたのは2人だが、彼女の周りでは他にも4人の男性が不審な死を遂げている。(2人殺害)
2023年1月14日病死(49歳没)広島拘置所
2013年1月14日、夕食時にむせて倒れたため、職員が口の中の食べ物を取り除くも意識を失った。外部の病院に搬送されたが、午後6時57分に死亡を確認。死因は窒息死。
死亡の4日前にも食事中に意識を失って救急搬送されたが、この時は回復し、拘置所に戻って生活していた。
岩森稔
【本庄夫婦殺害事件】2007年
岩森が経営していた運送会社が倒産。金に困って顔見知りの夫婦を鈍器で殴って殺害、1万円を奪った。(2人殺害)
2021年12月11日病死(76歳没)東京拘置所
加齢による筋力の低下や歩行障害があり、血液検査で炎症反応が出ていたため、2021年12月初めから病棟に収容された。不整脈があったため抗生剤点滴などを受けていたが、11日夜に容態が悪化。午後11時58分、心不全による死亡を確認した。
高橋和利
【鶴見事件】1988年
約1200万円を借りる約束で不動産業兼金融業の男性の事務所を訪れた高橋和利は、バールで男性の頭部を殴り、ドライバーで胸や背中を刺して殺害。1200万円を奪って逃げようとしたところ、男性の内縁の妻と鉢合わせをしたため、滅多打ちにして殺害した。(2人殺害)
2021年10月8日病死(87歳没)東京拘置所
2021年5月頃、高橋は筋力低下により、自力で食事が困難となっていた。その後「誤嚥性肺炎」を発症したため、病棟で治療を受け始めた。一時期は病状が安定したが、10月7日夜に容体が悪化。日付が変わった午前0時20分頃、死亡が確認された。
高橋義博
【医師ら生き埋め殺人事件】1992年
バブル崩壊で高橋の不動産業は経営が悪化。暴力団組長から借りた2億円の返済に困り、部下らと共謀して知人の医師とその知り合いを金銭目的で生き埋めにして殺害した。(2人殺害)
2021年2月3日病死(71歳没)東京拘置所
2021年2月1日に胸の痛みを訴えた高橋は、医療機関で急性冠症候群と診断された。本人がカテーテルの挿入を拒んだため、拘置所の病棟にて内服薬で治療していたが、2月3日午後0時12分に死亡した。
野崎浩
【お台場フィリピン女性殺人事件】1999年、2008年
交際していたフィリピン人女性との金銭トラブルが原因で、口論の果てに女性を殺害した。野崎は過去にもフィリピン人女性を殺害していた。(2人殺害)
2020年12月13日 病死(61歳没)東京拘置所
野崎は腎臓機能が悪化したため、2018年12月から人工透析を受けていた。2020年11月上旬、血流が滞るようになったためカテーテルを挿入。12月に入って抗生剤治療や人工透析を拒むようになり、透析をしなかった翌日(12月12日)午前に息苦しさを訴えた。同日午後11時頃、意識がない状態で発見され、13日午前0時42分に死亡が確認された。
高田和三郎
【埼玉3人連続殺人事件】1972年~1974年
不動産業の男に協力して農業男性を殺害。その後、発覚を恐れて不動産業の男も殺害、銀行口座から20万円を奪った。その翌年には、知人男性を殺害して320万円を奪った。(3人殺害)
2020年10月17日 病死(88歳没)東京拘置所
高田は肺炎治療のため、2018年6月から病棟に収容されていた。2020年10月16日朝に苦しそうな呼吸をしているのを職員が発見。酸素吸入などをしたが、午後11時10分頃に容体が急変し、翌17日午前0時45分に死亡した。
阿佐吉廣
【山梨キャンプ場殺人事件】1997年、2000年
建設会社を経営していた阿佐は、極悪な条件で労働者を雇い、山奥の寮に住まわせて行動を監視。反抗する者は殺害してキャンプ場に埋めていた。(3人殺害)
2020年2月11日 病死(70歳没)東京拘置所
阿佐死刑囚は2020年1月14日に「呼吸が苦しい」と訴え、診察で気胸が判明。2月3日から病院に3日間入院し、退院後は拘置所内の病棟で間質性肺炎の治療を受けていた。11日午前7時10分ごろ脈拍が低下し、同8時半、死亡が確認された。
2010年代に獄中死(20人)
関根元
【埼玉愛犬家連続殺人事件】1993年
犬の高額売買をめぐるトラブルから、関根は妻の風間博子(のちに離婚)と共謀して4人を殺害した。(4人殺害)
・共犯の死刑囚:風間博子(収監中)
2017年3月27日(75歳没)東京拘置所
拘置所内で心臓発作を起こし、外部の病院に救急搬送された。退院後は、拘置所内で心不全と高血圧症の治療を受けていたが、2017年3月27日朝、多臓器不全で死亡した。
小田島鐡男
【マブチモーター社長宅殺人放火事件】2002年
服役中に知り合った守田克美と共謀して、金銭目的でマブチモーター社長の妻と娘を殺害。その後も目黒区の歯科医男性、千葉県我孫子市の金券ショップ社長の妻を殺害した。(4人殺害)
・共犯の死刑囚:守田克美(収監中)
2017年9月16日 病死(74歳没)東京拘置所
2017年1月に喉の違和感を訴え、検査で食道ガンと診断。本人が積極的な治療を望まず、痛み止めなどの治療を続けていたが、9月16日午後10時半頃、食道ガンのため死亡した。
浜田武重
【福岡連続保険金殺人事件】1978年~1979年
浜田は生活費や遊興費に困ったため、内妻と共謀して「内妻の親戚」「養子の高校生男子」「土木請負業の従業員」に保険金をかけて殺害した。(3人殺害)
2017年6月26日 病死(90歳没)福岡拘置所
2017年6月26日午前0時48分頃、巡回中の職員が、寝ている浜田の口元に吐瀉物がついているのを確認。呼びかけに応答せず、呼吸もしていなかった。自分の吐いたものを喉に詰まらせた窒息死とみられる。
大道寺将司
【連続企業爆破事件】1971年~1975年
テロ集団「東アジア反日武装戦線“狼”部隊」のメンバーとして、「三菱重工爆破事件」ほか9件の連続企業爆破事件を起こした。(8人殺害)
・共犯の死刑囚:片岡利明(収監中)
2017年5月24日 病死(68歳没)東京拘置所
大道寺は2010年4月、多発性骨髄腫を発病していた。2017年5月24日午前11時39分、多発性骨髄腫のため死亡した。
松本昭弘
【マニラ連続保険金殺人事件】1994年~1996年
保険金目的でフィリピン・マニラ市で男性2人を殺害。その後、名古屋でも男性1人を殺害して金を奪った。(3人殺害)
・共犯の死刑囚:松本和弘(収監中)、下浦栄一(収監中)
2016年1月22日病死(61歳没)名古屋拘置所
松本昭弘死刑囚は2016年1月に入って体調を崩し、八王子医療刑務所で治療を受けていたが、1月22日午前7時30分過ぎ、肺炎のため死亡した。
片岡清
【広島・岡山独居老人強盗殺人事件】2003年、2004年
広島で”裕福な年寄り”と人違いをして入った家で、住人の女性を殺害。その後、岡山の蕎麦屋に侵入して店主を殺害、5万円を奪った。(2人殺害)
2016年2月14日(84歳没)広島拘置所
2008年10月にアルツハイマー病と診断。2016年1月14日、嚥下性肺炎などのため意識不明となり、外部の病院に入院していた。2月14日午前、アルツハイマー病に伴う摂食障害、衰弱で死亡。
奥西勝
【名張毒ぶどう酒事件】1961年
地域の生活改善クラブの寄り合いで、女性陣が飲むぶどう酒に農薬を仕込み、女性5人を殺害した。この事件は、冤罪が疑われていた。(5人殺害)
2015年10月4日 病死(89歳没)名古屋拘置所
2013年5月27日夜、奥西は独房で約38度の熱を出し、名古屋市内の病院に入院。呼吸困難で一時危篤状態となった。6月11日に八王子医療刑務所に移送され、再び危篤状態に陥り、その後も人工呼吸器や栄養剤を取り込む点滴チューブなどにつながれたまま寝たきりの状態が続いた。
2015年5月上旬頃から高熱が続き、8月下旬にも一時危篤となるなど、危険な状態が続いていた。2015年10月4日午後0時19分、肺炎のため収容先の八王子医療刑務所で死亡。
大田賢治
【高岡暴力団組長夫婦射殺事件】2000年
山口組系組長と確執があったことから、元暴力団組長・伊藤稔ら2人に殺害を依頼。伊藤らは、組長と妻を殺害した。(2人殺害)
・共犯の死刑囚:伊藤稔(病死)
2014年7月16日(67歳没)名古屋拘置所
2014年3月に大腸ガンが見つかり手術したが、すでに肝臓などに転移していた。7月16日午後、肝不全のため死亡。
沖倉和雄
【あきる野市資産家姉弟強盗殺人事件】2008年
元あきる野市職員の沖倉は、スナック経営に失敗。さらに賭けマージャンで約4700万円の借金を抱え、資産家姉弟を殺害して大金を奪った。(2人殺害)
2014年7月2日(66歳没)東京拘置所
勾留中の2013年6月に肺ガンが見つかり、その後転移。死刑確定後の2014年6月から拘置所の集中治療室に移っていたが、2014年7月2日、脳腫瘍のため死亡した。
岡崎茂男
【警察庁広域重要指定118号事件】1986年~1991年
犯行グループは、大金を用意できそうな男性を誘拐しては身代金などを奪い、そのうち2人を殺害した。主導メンバーの3人は死刑確定となったが、全員が次々と病死した。(2人殺害)
・共犯の死刑囚:迫康裕(病死)、熊谷昭孝(病死)
2014年6月26日 病死(60歳没)東京拘置所
6月20日頃から吐き気やめまいを訴え、検査の結果、23日に細菌が肺に入って生じる「誤嚥性肺炎」と診断されていた。その後、拘置所内の病院に入院していたが、容体が悪化し、26日の午前1時39分死亡が確認された。
中山進
【豊中2人殺人事件】1998年
中山は、不倫相手の夫が離婚に応じないことから殺害を計画。夫とその交際相手を殺害した。(2人殺害)
・中山は過去にも強盗殺人事件を起こしていて、無期懲役の仮出所中だった。
2014年5月15日病死(66歳没)大阪拘置所
2013年6月に食道ガンが見つかり、12月に大阪医療刑務所へ移送され治療を受けていた。2014年5月15日午後11時10分、食道ガンのため死亡した。
石田富蔵
【埼玉2女性殺人事件】1973年、1974年
交際女性に別れ話をされて激昂し、首を絞めて殺害。翌年、拾った鍵で馴染みの飲食店に侵入、寝ている女性経営者を強姦しようとしたが抵抗されたため、首を絞めて殺害、指輪等を奪った。(2人殺害)
2014年4月19日病死(92歳没)東京拘置所
2009年に前立腺ガンと診断されて治療を受けていた。2014年4月16日、意識レベルが低下したため集中治療室に移ったが、19日午前9時前、死亡した。
田村正
【伊勢崎2女子中学生殺人事件】1976年
田村は隣家を訪れ、家にいるのが中学生の長女と従姉の2人だけというのを確認したうえで上がり込み、持っていた包丁で2人の胸を突き刺して殺害。指輪などを奪い、灯油をまいて放火して家を全焼させた。(2人殺害)
2013年11月15日 病死(62歳没)東京拘置所
2013年6月に肺ガンを患い、拘置所内の医療施設で治療中だった。10月に悪化し、11月15日午後、肺ガンのため死亡した。
迫康裕
【警察庁広域重要指定118号事件】1986年~1991年
犯行グループは、大金を用意できそうな男性を誘拐しては身代金などを奪い、そのうち2人を殺害した。主導メンバーの3人は死刑確定となったが、全員が次々と病死した。(2人殺害)
・共犯の死刑囚:岡崎茂男(病死)、熊谷昭孝(病死)
2013年8月15日 病死(73歳没)宮城刑務所
以前から「じん肺」のため、運動などを制限していたが、2013年8月15日、急性肺炎で死亡した。
綿引誠
【日立女子中学生誘拐殺人事件】1978年
石油ショックで鉄工業経営が苦しくなったうえ、韓国でのキーセン(芸妓)遊びにこり、約1395万円の借金を抱えたため、資産家の娘を身代金目的で誘拐。身代金3千万円を要求したあと殺害した。(1人殺害)
2013年6月23日 病死(74歳没)東京拘置所
2013年6月5日午後7時頃、独居房でうずくまっているのを発見。外部の病院でくも膜下出血と診断された。すでに意識はなく、その後は拘置所内の集中治療室に収容されていたが、23日午後8時前に死亡が確認された。
永田洋子
【連合赤軍事件】1971年~1972年
極左テロリスト組織「連合赤軍」が、警察から逃れるために築いたアジトにおいて、”総括” が必要とされたメンバーにリンチ・拷問を行い、29人中12人を死に至らしめた。永田は組織のナンバー2だった。
・共犯の死刑囚:坂口弘(収監中)
2011年2月6日 病死(65歳没)東京拘置所
1984年に脳腫瘍の手術を受け、闘病生活は続けていたが、2006年3月に拘置所内で倒れた。脳萎縮と意識障害が認められ、5月に八王子医療刑務所に移送。2007年3月に東京拘置所に戻ったが、この間、寝たきりの状態だった。
2011年1月下旬、肺炎を発症して多量の嘔吐。血圧や心拍数が低下したため、酸素吸入などを施したが、2月5日午後に心停止状態となった。午後10時6分、多臓器不全のため死亡。
熊谷昭孝
【警察庁広域重要指定118号事件】1986年~1991年
犯行グループは、大金を用意できそうな男性を誘拐しては身代金などを奪い、そのうち2人を殺害した。主導メンバーの3人は死刑確定となったが、全員が次々と病死した。(2人殺害)
・共犯の死刑囚:迫康裕(病死)、岡崎茂男(病死)
2011年1月29日病死(67歳没)仙台拘置支所
2010年12月、熊谷は総胆管ガンと診断され、翌年1月17日に外部の病院に入院、19日に手術を受けた。歩行訓練をしていた1月29日午後2時頃、胸の苦しみを訴えて意識を失い、まもなく死亡した。
坂本春野
【高知連続保険金殺人事件】1987年、1992年
保険金目的で結婚した夫を泥酔させ、妹夫婦と共謀して撲殺。事故に見せかけて保険金を騙し取った。その後、夫の元妻も同様に殺害したが、怪しまれて保険金は下りなかった。(2人殺害)
2011年1月27日 病死(83歳没)大阪拘置所
2010年9月頃に腫瘍が見つかり、12月に大阪拘置所から身柄を移されて治療中だった。2011年1月27日、大阪医療刑務所にて肝ガンで死亡。
手柴勝敏
【架空建設計画取引による連続殺人事件】1996年
架空の建設計画取引をするのに、邪魔になった地権者の世話役の不動産会社社長を殺害。半年後、巨額の架空建設計画で騙した建設会社社長を殺害、約束手形2通(額面総額4100万円)と現金900万円を奪った。(2人殺害)
・共犯の死刑囚:菅峰夫(収監中)
2010年4月14日(66歳没)福岡拘置所
2010年3月に転移性骨腫瘍や前立腺ガンと診断され、投薬治療を受けていた。4月14日朝、起床時刻に起きないので、確認すると呼吸をしていなかった。病院に救急搬送されたが死亡を確認。死因は小脳出血だった。
山本開一
【入間市暴力団5人射殺事件】2003年
山本組組長の山本は、組織内で冷遇されていると感じ、さらに細田組組長らが自分を殺そうとしていると聞いたことから殺害を決意。入間市で開かれた組長らの会合で拳銃を発砲。細田組組長ら5人を射殺した。(5人殺害)
2010年1月2日(62歳没)東京拘置所
2009年8月にガンが判明するも、本人が手術などを望まず、最低限の治療を続けていた。11月から容体が悪化し、拘置所内で処置を受けていたが、2010年1月2日午後11時12分、肝臓ガンで死亡した。
2000年代に獄中死(10人)
石橋栄治
【神奈川2件強盗殺人事件】1988年、1989年
石橋は平塚市内でタクシーに乗り、売上金を奪う目的で運転手の首などをペティナイフで刺し失血死させた。翌年、建設会社の作業員宿舎に侵入して現金を盗んだが、見つかったためカッターナイフで刺殺。灯油をまいて火をつけ、全焼させた。(2人殺害)
2009年10月27日 病死(72歳没)東京拘置所
2009年9月初旬頃から体調不良を訴え、抗生物質の投与などを受けていたが、10月27日、肺炎で死亡した。
荒井政男
【三崎事件】
荒井は、三浦氏の知人男性に借金100万円を申し入れたが断られた。さらに侮辱され、頬を平手で殴られたため激怒。持っていた刃物で男性を刺殺した。犯行の発覚を防ぐため、入浴中の男性の妻と2階にいた長女も同様の方法で殺害した。物的証拠はなく、冤罪が疑われた事件。(2人殺害)
2009年9月3日 病死(82歳没)東京拘置所
2003年頃から高血圧や糖尿病などの治療を受けていた。2009年春から病舎に移っていたが7月中旬頃に悪化。9月3日午前7時55分、敗血症のため死亡した。
伊藤稔
【高岡暴力団組長夫婦射殺事件】2000年
山口組系組長と確執があった大田賢治から殺害を依頼され、組長と妻を殺害した。(2人殺害)
・共犯の死刑囚:大田賢治(病死)
2009年5月2日(56歳没)名古屋拘置所
2009年4月19日、独房内で吐血。食道静脈瘤と診断され、外部の病院に入院していたが5月2日午後6時16分、肝不全による出血性ショックにより死亡した。
朴日光
【名古屋・福岡連続殺人事件】1995年
韓国籍の朴日光は、かつて内縁関係にあった女性の結婚を逆恨みし、名古屋市で女性の首を刃物で刺して殺害。逃亡先の福岡で、乗車したタクシーの運転手の首を包丁で刺して殺害、数千円を奪った。(2人殺害)
2009年1月4日 病死(62歳没)福岡拘置所
2009年1月3日昼頃に発熱を訴えたため、抗生剤を投与。翌4日午前8時過ぎ、起床しないので職員が呼びかけるも反応がなかった。午前9時18分、搬送された病院で死亡を確認。死因は肺炎だった。
澤地和夫
【山中湖連続殺人事件】
警視庁を退職後、居酒屋経営に失敗した澤地は、1億5千万円の負債を抱えた。そのため、猪熊武夫と共謀して金持ちを殺害して金品を奪っていた。(2人殺害)
2008年12月16日病死(69歳没)東京拘置所
2007年10月に胃ガンが判明し、11月に手術するも切除できなかった。その後の抗ガン剤治療などを拒んでいたが、2008年12月16日午前1時47分、多臓器不全のため死亡した。
宇井錂次
【岡山女性殺人事件】2001年
交際していた女性が借金の返済を拒み、帰ろうとしたことに腹を立てて絞殺した。宇井は1977年と1979年にも、それぞれ女性を殺害して無期懲役となったが、1999年11月に仮釈放されていた。
2008年2月7日 病死(68歳没)大阪医療刑務所
2007年4月から胆管ガンがみつかり、大阪医療刑務所で治療を受けていた。2008年2月7日、胆管ガンのため死亡した。病死した死刑囚として初めて氏名を公表された。
諸橋昭江
【自殺偽装夫殺害事件】1974年、1978年
夫に愛人ができたことから、夫を殺して退職金を手に入れようと計画。自身の愛人と共謀して、夫をガス事故死に見せかけて殺害した。その後、保険金目的で雇っていたホステスの内縁の夫も殺害した。(2人殺害)
2007年7月17日 病死(75歳没)東京拘置所
2007年5月14日、急性心筋梗塞と診断され、都内の病院で治療を受けていたが、7月17日に間質性肺炎で死亡した。
晴山広元
【空知2女性殺人事件】1972年~1974年
帰宅中の女性を強姦目的で声をかけたが、逃げようとしたので首を絞めて失神させ、車内に引きずり込んで強姦したのち窒息死させた。3か月後、まったく同様の手口で別の女性を殺害した。(2人殺害)
2004年6月4日 病死(70歳没)札幌拘置支所
2003年12月に八王子医療刑務所で進行性胃ガンの手術を受け、2004年4月に札幌刑務所に戻ってきた。2004年6月4日午前7時40分、ガンによる全身衰弱のため、死亡が確認された。
富山常喜
【波崎事件】
農業男性に600万円の生命保険をかけさせたのち、男性に青酸化合物入りのカプセルを飲ませた。男性は死ぬ前「富山に薬を飲まされた」と呟いた。冤罪の噂あり(1人殺害)
2003年9月3日 病死(86歳没)東京拘置所
2003年9月3日午前1時48分、慢性腎不全により死亡した。
上田大
【愛知連続殺人事件】1993年
交際していたフィリピン人女性に送金するため、元同僚を金属バットで殺害。4000円を奪うも額が少なかったことから、屋台ラーメンの店主を金属バットで殺害。売上金約13万5千円を奪った。(2人殺害)
2003年2年28日 病死(33歳没)名古屋拘置所
2003年2月27日朝からめまいや頭痛などの症状を訴え、朝食と昼食もほとんど食べなかった。医師の診察を受け、夜には食事もできていた。だが28日午前2時頃、様子がおかしいことに職員が気付いて救命措置をしたが、午前2時25分頃、死亡を確認した。
獄中で自殺(2人)
矢野治
【前橋スナック乱射事件】2003年
ヤクザの抗争で、ターゲットの暴力団組長が飲んでいたスナックに、部下を送り込み銃を乱射させた。一般人3人、護衛組員1人が死亡したが、肝心の組長は無事だった。(4人殺害)
2020年1月26日 自殺(71歳没)東京拘置所
2020年1月26日、起床時間に起きないため、拘置所職員が布団をめくったところ、矢野が首から血を流しているのを発見。鉛筆削りの刃で首を切った自殺とみられる。
太田勝憲
【平取猟銃一家殺人事件】1979年
剥製加工業の太田は、猟銃を担保に毛皮の取引代金の支払いを先延ばしを、剥製業者の男性に頼み込むも、なじられ逆上。とっさに猟銃で撃ち殺した。事件発覚を恐れて妻、長女、次男も射殺した。(4人殺害)
1999年11月18日 自殺(55歳没)札幌拘置所
1999年11月18日、拘置所内で入浴中、かみそりで右の首を切った。医務室で手当てを受けたが、約30分後に出血多量で死亡。傷は静脈まで達し、左手首にも切り傷があった。独房には家族宛ての遺書が3通あり、7日の日付で「ご迷惑を掛けました」などと書かれていた。